一休上人が記したといわれるお香の効用
- 感格鬼神
- 感は鬼神に
格 る - 清淨心身
- 心身を清浄にす
- 能除汚穢
- よく
汚穢 を除く - 能覺睡眠
- よく睡眠を覚ます
- 静中成友
- 静中に友と成る
- 塵裏偸間
- 塵裏にく
閑 をぬすむ - 多而不厭
- 多くしてく
厭 わず - 寡而為足
- 少なくて足れりと為す
- 久蔵不朽
- 久しくく
蔵 えて朽ちず - 常用無障
- 常に用いてく
障 無し
香は、鬼神のごとく感覚を研ぎ澄ませてくれる。心身を清らかにし、汚れを除いてくれる。良い目覚めを与えてくれ、何もせずじっとしているだけで楽しめる。わずかな時間を利用することができる。多くても飽きることはないし、少なくても不足はない。永く保存していても朽ちることはない。常に使っていても何ら支障はない。